ケンカの行方×モデル依頼 | 幸福恐怖症を抱えた女の幸せ探し

ケンカの行方×モデル依頼

 

 残業を終えて帰宅して、夕飯にかぶりつこうとしていたおいらに弟が駆け込んできた。

 

 

「end-ear、ちょっとモデルになって!」 (←本名呼び捨て)

 

 

「ぇ……」

 

 

 写真の専門学校に通う弟はたまにおいらにモデル依頼してくる。

 

 

 前回のケンカ (←過去記事)から仲直りはしていない。

 うちの家は仲直りというものが存在していなくて、ケンカしてしばらく会話も何もしない冷却期間があって、忘れた頃に弟や母からいきなり超ハイテンションで話しかけてくるというパターン。

 おいらが以前、「ケンカ」という記事 (←リンク参照)で仲直りの仕方がわからないから彼とケンカしてしまったらどうしよう、どうしたらいいんだろう? と不安でいっぱいになったことを、弟のこの態度を見て思い出した。

 

 

 恐らく弟もおいらと全く同じな気がした。

 仲直りの仕方、知らないんだ。

 母も父も知らなかったんだと思う、仲直りしたことがないから。

 それを見て育ったおいらと弟は、ケンカした後は仲直りではなく、忘れるしかないんだと思い込んでるんだと思う。

 ケンカした後は気持ちがおさまるまで無視し、おさまった頃に普通に話しかける、というのが基本になってしまってる。

 相手に言った、傷つけた言葉なんかも全部忘れてしまってる。

 相手がそうだから、自分もそうでないとおかしくなる、忘れるしかないんだ、と。

 でもそれは家の中では通用するかもしれないけど、外では通用しない。

 

 

 恐らく弟に彼女ができて、もしケンカしてしまった時、同じことをしてしまうだろう。

 傷つけた言葉も、何もかも忘れて声をかけてしまうんだ。

 そう思うと、「ケンカ」 という記事で書いた、前の前の彼氏が「俺の中では消滅したんじゃなくて蓄積していったんだ」という言葉も今は頷ける。

 弟の中に、おいら自身を見た気がした。

 同じようなことで今後弟が傷つくことがあるかもしれない。

 でもそれはおいらがどうにかできる問題じゃなくて、弟自身が自分で答えを見つけるしかないんだろうな。

 

 

「この写真の課題テーマ、【恩師】やねん。 高校時代の先生とかさ、みんなは高校卒業して半年くらいだけど俺はもう3年以上経ってるからそうもいかんくて」

 

 

「ほ~」

 

 

「姉貴やったらええかなと思ってな」

 

 

 こやつは本当に調子が良い。

 いつもなら、かわいいやつだと喜ぶところだけど、前回ブログで文字にして冷静になれたおかげで素直に喜べなかった。

 感情だけで動かされず、ちゃんと冷静に捉えるべきだと思った。

 

 

「わたしやったらあかんのー?」

 

 

 ↑と、若干母は不服そうだったw

 モデル依頼は初めてでなく、何かにつけて何度か頼まれてたので崩れまくりの化粧を手早く直して撮影。

 

 

「こないださ、姉貴の写真を友達に見せたら、すげー似てねえって言われた」

 

 

「だって似てないもんw」

 

 

 弟は真っ黒な肌、ぱっちり目、茶金髪、ややヤンキーっぽい。

 おいらは真っ白肌&黒髪な優等生系。 (←自分で言う)

 並んでると姉弟に思われたことはなく、大抵弟の彼女に間違われる。

 

 

「まあなー、お前真面目やからなー」 (←お前呼ばわり)

 

 

 どうやら友達においらのことを褒められたらしく、弟は嬉々と話し続けてた。

 

 

 この子はきっと根は悪い子じゃない。

 でも、間違ってるところがたくさんある。

 それはもう育った環境や親のせいにしていい歳ではないんだ。

 弟が自分で気づいて、成長してくれたらいいなと切に願う。

 

 

 

 ************

 

 

 この後、夕飯にかぶりついて、猫と戯れながら彼にメールで起こされるまでぐっすり寝てしまっていたorz

 起きたら0時とかめっちゃ凹む!!

 ああぁもう寝なくてはorz